フィリピンで予防歯科教室を開催!

今年もあっという間に師走ですね。

私は、先日フィリピンのNGO団体DAREDEMO HEROさんの協力のもと奨学生さん達に
「歯ブラシ教室」を開催してまいりました。

体育と保健教諭である早川先生とのコラボ。
まずは、スライドでなぜ歯を磨く必要があるのかを説明。

フィリピンでは、歯ブラシが高価なためなかなか購入できず、家族で1本の歯ブラシを使い回している人たちもいます。
むし歯も歯周病も感染症。
使い回しの歯ブラシを通じて家族みんなに感染が移ってゆくリスクが高まります。
そのようなことも、スライドで伝えてゆきました。

ここで、ジョリ男(ジョリービー好きの男)登場!(誰かはナイショ)

私も、紙芝居を用いて歯ブラシの重要性を説明。

奨学生達は、プラークの染め出しが初めてのようで、初めは少し怖がりながら
でも後半は、キャッキャッと楽しみながら染め出していました。

染め出し後、私が「はおちゃん歯磨きマニュアル」を見てもらいながら効率のよい歯の磨き方を伝授!

鏡を見ながら、赤く染まった部分(プラークの付着部分)を歯ブラシで除去してゆきます。

ここで、キシリトール100%のむし歯にならない棒付きキャンディーをご褒美に渡します。
フィリピンの皆さんは、むし歯にならない甘味料キシリトールがある事を殆ど知りませんでした。

ここでも、ジョリ男登場!
ファンキーだね!

やはり、プラークを「見える化」することは、歯ブラシを習慣化するための体験として記憶にとどまりやすく有効な手段だと感じました。

その後、私が里親をしている奨学生ケイトさんにご挨拶。
彼女の夢は、学校の先生になること。
でも、親御さんが学費を出すことができず困っておりました。

↑ここは、墓地の中にスラム街があるカレタ地区でのワンショット。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」
フィリピンの人たちから私がボランティアで学んだことです。

みなさま、よい年末をお過ごし下さい。

健康は健口から!

ここで歯磨きのワンポイント講座。
歯磨きの後のうがいはしないで歯磨き粉を「ぺっ」と外に出すか、
大さじ1杯分の水で行いましょう。
歯磨き粉は口の中に残した方が薬効成分(むし歯の再石灰化促進、口の中の細菌を減らす作用)の効果が断然に出やすいからです。

みんなで富士山の頂きを目指す!

羽尾歯科医院 春日山の羽尾です。

早いもので歯科衛生士の奥山洋美さんの院内研修も4回目を迎えました。


歯科衛生士の奥山さんに当歯科医院での歯科衛生士のためのセミナー研修を依頼させて頂いたのも、私の歯科医療を行う上での理念歯を「なおす」から「まもる」へと奥山さんの歯科衛生士としての理念「治せる衛生士を育てる」とが理念的に一致したからです。

私個人は、25年前の新潟大学歯学部大学院時代に個人的にはセミナーを通じて奥山さんのことを山形の日吉歯科診療所に勤務されているときから知っておりました。

ただ、あまりに医院研修にお呼びするには恐れ多く、ずっと憧れ続けておりました。

そして、2年前に私が中咽頭ガンになった時に病床で「死ぬまでにやっておきたい10のこと」をノートに書き出したとき、その1つに「奥山衛生士に医院研修をしてもらいたい」があり、清水の舞台から飛び降りる思い出で奥山さんに震える指でメールにて連絡を取らせて頂きました。

そして、いざ念願の院内研修に来て頂きましたが
恥ずかしながら、その時の私達は患者さんのお口の中の規格的な資料であるデンタルレントゲン10枚撮影も口腔内写真12枚法もルーティンには行っておらず、せっかく教えに来て頂いた奥山さんに落胆の思いをさせてしまいました。


そこで、私たちは今一度、スタッフで同じ目標「歯周組織を治せる衛生士になる」という目標を共有し、ハード面もソフト面もそしてメンタル面も新たに奥山さんから指導をして頂く覚悟と責任を持ちました。

奥山さんには、マイナスからのスタートからかもしれないし、目標までは千段あるうちの一段目のスタートからかもしれないとも言われました。


治せる衛生士代表の奥山さんという頂きを目指すべくこれからはスタッフとともに一段一段着実にペースを落とさずにレベルアップしてゆきたいと思います


まさに私たちにとって奥山さんは雄大にそびえ立つ富士山の山頂のごとくでございます。


そして、とてもありがたいことに奥山さんには来年も引き続き羽尾歯科医院 春日山へ院内研修に来て頂けることとなりました。


治せる衛生士になりたい歯科衛生士さん、新卒衛生士さん、休眠中の衛生士さん、羽尾歯科医院 春日山では歯科衛生士さんを絶賛募集中です。

歯周組織を治せる衛生士になって、衛生士として生きがいを持って楽しく生きてみたいと言う方は、羽尾歯科医院 春日山までお電話(025-527-4618)下さい。

一緒に成長してゆきましょう!

この上越でも歯周組織を治せる衛生士を育てることのできる文化を羽尾歯科医院 春日山で教育システムとして作ってゆきたいと考えています。

奥山さん、これからも何卒ご指導のほど宜しくお願い致します。

抗がん剤の晩期副作用

2年前のちょうど今頃に、私は中咽頭癌でコロナ禍の中2ヶ月間入院闘病しておりました。


生検後、がんだと言うことが分かり、放射線と抗がん剤治療を行いました。

入院中の抗がん剤、放射線治療による副作用、そしてその対策は2年前の夏の「はおっこブログ」をご覧頂ければ幸いです。

特に口の中に出てくる放射線・抗がん剤治療直後の副作用→口内炎、口の中の痛み、のどの痛み、嚥下痛、カンジダ症、知覚過敏等は、がんを患った歯科医師として気合いを入れて予防対策しておりますので、ぜひ、2年前の夏のはおっこブログを見て頂き、もし周りにがん治療でお口の中で困っている方がいたらお伝え下さい。


ただ、抗がん剤と放射線治療のその後の副作用に関しましても意外と長く、じわりじわりと実生活にも影響を与えてきます。

意外にも、闘病中の副作用対策はあるものの術後の経過観察中の遅れてくる晩期副作用対策については人それぞれ個人差があるのか、なかなか対策の情報が有りません。

私も、がん闘病から2年経った今も徐々に良くはなっているもの唾液の出が50%、味覚の戻りが50%と晩期副作用に悩まされております。


唾液の減少は、放射線治療による唾液の出どころの唾液腺が萎縮してしまったからだと思われます。

味覚がなかなか戻ってこないのは、これも舌の上にある味覚センサーの味蕾が放射線、抗がん剤の副作用で減ってしまったことと、唾液が出なくなったことにより食べ物の味が広がりにくくなっているからかもしれません。

特に、甘さを感じにくくなりました。不思議と出汁や蜂蜜の甘みは大丈夫なのですが、白い砂糖(スクロース)の甘さが感じにくいのです。
ですので、マックのテリヤキバーガーがただしょっぱいだけの味になってしまいます。

この、過去の記憶の味とがん治療後の味にずれがあることが、結構、脳と満足感のストレスになってしまいます。

対策の1つとしては、以前の味とずれが大きい食べ物は、匂いを嗅いでから食べて、匂いと一緒に味を「上書き」することをお勧めします。「これは、こういう新しい味なのだ!」と改めて脳に再インプットするわけです。


また、アイスクリームも乳製品系のアイスは甘みを感じにくいのですが、ガリガリ君などの氷系のアイスは比較的味が以前と同じように感じることができます。

息子には、甘いものが感じにくくなったのは「ミュータンス菌(むし歯菌)の呪いだ。」と言われております(笑)


前向きに考えれば、白い砂糖の甘みが感じづらければ、糖尿病になるリスクは少し下がるかしら(うちは糖尿病家系なもので💦)とプラスに考えるようにしております。

抗がん剤の副作用やドライマウスに夜唾液の減少で、甘み等が感じづらい方は、天然の甘み、ハチミツ、黒糖、てんさい糖、出汁の甘みなどで補って頂けると良いかと思います。

また、食事では、汁物、麺類、あんかけ系などは、口の中が乾燥気味でも味を感じやすいのでお勧めです。

飲み物では、カフェインレスの方が、唾液の出を妨げないのでコーヒーもお茶もカフェインレスのものを選んでみて下さい。

私のように、地味に晩期副作用に困っている人のために、私の対処療法がお役に立てればと思い、ブログに書かせて頂きました。

参考になりましたら幸いです。

そして何よりも、歯が痛くなってからではなく、痛くならないように歯医者さんにメンテナンスで通うことが自分の「健康」と「健口」を守る上でとても大切なことです。

医院の近況報告

歯科医院の近況報告です。

今年度も、院内セミナーが始まりました。(詳細は当歯科医院のHPで!)

先日DAREDEMO HEROのボランティアでご一緒させて頂いた早川ファミリーが長野からかけつけてくれました。

そして、歯周組織を「治せる歯科衛生士」を目指すべく、外部講師として奥山洋実さんに来て頂いております。

新人衛生士2名も、必死になって奥山さんからのレクチャーを受けております。

先輩衛生士も負けていられません。

おーいお茶のペットボトルを利用してのSRP(歯石取り)の練習!斬新な発想!

✨幸せホルモンのお話

✨幸せホルモンの話

精神科医の先生より

自律神経(交感神経と副交感神経)は生活する上で、生きる上で必要となる循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、および代謝のように自分でコントロールできない機能の制御を行っています。

その人間の交感神経、副交感神経によるフィジカル(身体の、肉体の)なものは実はホルモン分泌によってコントロールされています。

・人に親切にすると、自分と相手の双方に幸福物質「オキシトシン」が分泌されます。

・人に感謝すると自分と相手に強烈な快楽物質「エンドルフィン」が分泌されます。

「親切」と「感謝」を繰り返すことによって、私たちは、お互いに癒し合いながら、楽しく幸せに生きてゆくことができるのです。

そして、この記事の「エビデンス(科学的根拠)」が私が参加しているハロアル医療ボランティアで私がフィリピンの皆さんから感じていることの「裏付け」となりました。

それは、
フィリピンの子供達は物質的には、日本よりもとても貧しい国なのに、なぜ日本人の子どもたちよりも「笑顔」が多いのだろうか?
と言うことでした。

「楽しいから笑うのではなく
笑うから楽しくなる」

フィリピンのみんなから日本人の私が教わったような気がします。

そして、その笑顔はどのような考え方から来ているのだろうか?

『あたりまえの「あ」からありがとうの「あ」へ』

「当たり前だ」と思うといつも心が満たされない、いつまでも相手に求めてしまう

「ありがとう」と感謝をするとなぜか自分の心が満たされる、フィリピンの人々の「笑顔」がそのことを表していると思います。

いつも感謝の気持ちを忘れないということ

それが、なかなかできない日本人は、物質的に豊かなのに、心が豊かではないのかもしれません。