フィリピン海外医療ボランティア活動を通じて思うこと

 今年で、ハローアルソンフィリピン歯科ボランティアの活動が2回目となりました。

 前回は初めての参加でしたので、みなさんに迷惑をかけないようにと緊張で張り詰めたまま3日間を過ごしました。

 今回は、この緊張をプラスのパワーに変え、参加してくれる高校生にこの活動の主人公になってもらうべくその手助けができればという思いを胸に参加させて頂きました。

 そう考えながら今回の活動を振り返り率直に思った感想を書かせていただきます。

「あたりまえだ」と思うこと

  羽尾歯科医院春日山  院長:羽尾 博嗣

 

 日本では、自分に与えらている環境をあたりまえだと思う若者が増えてきています。

 その状況が、日本人同士の絆を見えにくくしているのではないのでしょうか。

    

 

いつでもどこでもトイレに行ける、毎日ご飯が食べられる、両親が元気

当たり前になってくると、人は感謝する気持ちを忘れてしまう

学校の給食を簡単に残す、必要以上に買い求め、捨てる

お母さんの作ったご飯に感謝しなくなる

トイレの汚れも気にしない

廊下に落ちているゴミも気にならなくなる

感謝する心が少しずつしぼんでゆく・・・

感謝できないから、自分が「幸せ」だと感じにくくなる

感謝する心を持たぬ人に幸せは訪れるものなのだろうか?

  

 幸せを感じることができなければ、人間は不安になり、インターネットの世界の情報や「モノ」や「感情」で結びつけられた見せかけの人とのつながり(人と人とのコミニケーションを介さないつながり)など、受け身の幸せを幸せと思い込みやすくなってしまうことでしょう。

   

 
 それが蓄積し、それに慣れてしまうとそれが「豊か」だと勘違いをし、本当の豊かさが分からなくなってしまいます。

  


「真の豊かさ」とは何なのでしょうか?

 今の私にはまだ分かりません。

  

 ですが、いつかこの活動を通じ、フィリピンの人たちの「笑顔」という感謝の気持ちの中に答えを見つけることができる日を楽しみに来年も頑張って参りたいと思います。

あけましておめでとうございます m(__)m

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、新年早々にTAKITAさんに散髪に行きましたところ、素敵な「お年玉」をいただきました。
ハロアルフィリピンボランティアへの支援物資です。(ノート、石けん、歯ブラシなど)
TAKITAさんのスタッフのみなさまが集めてくれたとのことです。
感謝です。ありがとうございます。
みなさまの気持ちも一緒に2月のボランティアに届けたいと思います。
しっかり報告もしますのでYASU君セッティングのほど宜しくお願い致します。

そして、今年のハロアルTシャツが届きました。
このTシャツを着てボランティア活動、頑張って参ります。

毎年カラフルな色と面白いイラスト入りですが、胸に描かれているイラストにも意味があるのです。
主に抜歯が中心の医療ボランティア。治療を受ける子供たちは怖くてたまりません。
そのときに、目が行くのがドクターの胸のあたり。
ここに少しでも子供たちの恐怖心を和らげることができればとユーモアのあるイラストを描いているわけです。ちなみに昨年は、迷路付きのイラストでした。
そのようなところまで、このハロアルの活動では心配りをしております。

今年は、肩にまで「むし歯菌」のイラスト付き!(なんか、ゴーストバスターズ(知っている人はなかなか通ですね!)に似ている)さりげなく、かっこいい!

素敵なクリスマスプレゼントをいただきました!

25日のクリスマスの日にハロアルフィリピン医療ボランティアの物資を届けていただきました。

届けてくれたのは、私が学校医をしております高志小学校6年生を担任されている中島先生と滝沢先生です。
先生方は、同期の先生方で「夢見会」という素敵なネーミングの会を作られており、その活動の一環として物資集めをしていただいたということです。

この歯ブラシの入った箱の表紙にも感動的な工夫がされており、夢見会の先生方の素晴らしさを感じております。

夢見会の先生方の志に答えるためにも2月のボランティア活動をしっかりと行って参りたいと思います
しっかりと報告もいたします!

みなさんの気持ちは、しっかりと!

みなさんからお預かりしたハロアルフィリピン歯科医療ボランティアへの物資を無事に送ることができました。

みなさまからお預かりした物資は・・・

・歯ブラシ 520本
・タオル   40枚
・石けん  147個
です。

みなさまからのお気持ちと物資をしっかりと!私、羽尾博嗣が確実にフィリピンの子供たちに届けて参ります。
私が2月にいって参りますフィリピン歯科医療ボランティアの詳細は、はおっこブログ、各種講演会、院内待合室の掲示板等を通じてみなさまにご報告できればと考えております。
これからもみなさまからのご支援、ご寄付、支援物資の協力のほど宜しくお願い致します。
本当にありがとうございます。
感謝いたします。

歯科海外研修にスイスに行ってきました (^ー^)

羽尾歯科医院 春日山でみなさまから熱い支持を得ておりますセレックACによるセラミック治療。

セラミックの自然な白い歯を コンピューターでより精密により審美的に作ります。

美意識の高い現代のニーズに応えるべくスイスで生まれたセレックACは、世界中の歯科医が採用している先進のセラミック審美治療です。

セレックシステムは、天然歯に 限りなく近い審美的な色・質感を持つ新セラミックブロックを、高精度3Dコンピュータで設計・加工いたします。

そのセレックシステムを開発したスイスへこのたび私は海外研修に行って参りましたので、ご報告いたします。

この度、日頃より、セレック臨床を指導してくださる東京医科歯科大学の風間先生のご好意によりセレック(CEREC)デジタルトリートメントの原点であるスイス チューリッヒ(Zurich)大学での研修を行って参りました。

1日目は、時差(スイスと日本の時差は約8時間で日本と朝と夜が逆転しております)を慣らすためにチューリッヒ近郊の観光を行いました。

    


2日目からは、研修本番です。セレックセラミックブロックを製作しております「VITA社」(日本でいえばセラミック業界のノリタケでしょうか)での研修です。

   

ここでは、最新のセラミックブロックの特性(より自然な色が出せるようになりました)とラピッド・レイヤーテクニック(ブリッジを強固なジルコニアのフレームとセラミックのかぶせものを重ねてつくる方法)という最新のセラミックブリッジの方法を現地から直接学んで参りました。

   

そして、インプラント技工、セラミック技工を中心に親子3代にわたって行っておりますマイスター技工士ニコラのラボ(歯科技工所)の見学を行いました。

  

彼らのラボは素晴らしく、設備も最新のものであり、その技術も志も目を見張るものがありました。

そして、最も美しいセレック修復を実践するといわれ、この分野で非常に高い評価を得ておられるDr Alessadro Devigus(デビガス)先生の実際の臨床を実際に先生の歯科医院で学び研修させていただける運びとなりました。先生は審美歯科領域で大変著名な方であり、SJCD30周年記念大会招待演者でもあります。
その先生のセレック修復治療を生で間近で見ることができたということは、今後の私の治療に大きな自信を与えてくれました。

   

3日目は、このセレックシステムを開発したチューリッヒ大学での講義と実習です。

      

この方(左下写真)は、チューリヒ大学保存科のメール教授です。セレックシステムを開発したメール教授の意志を受け継ぐとともにこれからのデジタルデンタルトリートメントの可能性をになう先駆者でもあります。   

   

ここでも、講義と大学の診療室にてセレックシステムを用いたF.G.Pテクニック(歯だけでなく歯の噛み合わせや歯の動きの軌跡までもデジタル化し、歯の形に再現してゆく方法)を学びました。これは、まだ日本の先生方も知らない最新の技術であると思います。

  

 メール教授は、「 印象不要、咬合採得不要、石膏不要、技工不要 技工物の納品不要 極端の時間短縮、おまけに医療廃棄物も出ないので環境にも優しいこの治療の持つ可能性は無限大であろう。セレック治療は近い将来、保存修復治療の主流になり、圧倒的に術後の経過が良いことからも、これからは様々なバリエーションに合わせてシステム運用できるように技術や設備の進化を続けてゆかなければならない。」とお話しされておりました。

実際にメール教授は、歯の形をセレックによるCAD(デジタル撮影・設計)によって、人間の顎の動きをモーションキャプチャーによってすべてをデジタルで表現し、より正確に確実に歯科治療に活かしてゆくことを研究中とのことです。
この話には、私も鳥肌が立ちました。日本では、なかなか聞けない話です。

   

最後に、わたしは今回スイスでの研修、人々との出会いを通じて、実際に肌で感じることによって、ワールドスタンダードな歯科医療は進化しており、その流れに遅れないように勉強し続ける大切さをあらためて実感しました。

そして、この世界的に評価されている最新の歯科医療、セレックシステムによる歯のセラミック修復をこれからもみなさまのお口の健康のためにも提供して参りたいと思います。

最後に、今回のスイス海外研修に賛同・協力して頂きました理事長、スタッフ、モリタの担当の方、そして家族と両親に心から感謝いたします 。