歯科海外研修にスイスに行ってきました (^ー^)

羽尾歯科医院 春日山でみなさまから熱い支持を得ておりますセレックACによるセラミック治療。

セラミックの自然な白い歯を コンピューターでより精密により審美的に作ります。

美意識の高い現代のニーズに応えるべくスイスで生まれたセレックACは、世界中の歯科医が採用している先進のセラミック審美治療です。

セレックシステムは、天然歯に 限りなく近い審美的な色・質感を持つ新セラミックブロックを、高精度3Dコンピュータで設計・加工いたします。

そのセレックシステムを開発したスイスへこのたび私は海外研修に行って参りましたので、ご報告いたします。

この度、日頃より、セレック臨床を指導してくださる東京医科歯科大学の風間先生のご好意によりセレック(CEREC)デジタルトリートメントの原点であるスイス チューリッヒ(Zurich)大学での研修を行って参りました。

1日目は、時差(スイスと日本の時差は約8時間で日本と朝と夜が逆転しております)を慣らすためにチューリッヒ近郊の観光を行いました。

    


2日目からは、研修本番です。セレックセラミックブロックを製作しております「VITA社」(日本でいえばセラミック業界のノリタケでしょうか)での研修です。

   

ここでは、最新のセラミックブロックの特性(より自然な色が出せるようになりました)とラピッド・レイヤーテクニック(ブリッジを強固なジルコニアのフレームとセラミックのかぶせものを重ねてつくる方法)という最新のセラミックブリッジの方法を現地から直接学んで参りました。

   

そして、インプラント技工、セラミック技工を中心に親子3代にわたって行っておりますマイスター技工士ニコラのラボ(歯科技工所)の見学を行いました。

  

彼らのラボは素晴らしく、設備も最新のものであり、その技術も志も目を見張るものがありました。

そして、最も美しいセレック修復を実践するといわれ、この分野で非常に高い評価を得ておられるDr Alessadro Devigus(デビガス)先生の実際の臨床を実際に先生の歯科医院で学び研修させていただける運びとなりました。先生は審美歯科領域で大変著名な方であり、SJCD30周年記念大会招待演者でもあります。
その先生のセレック修復治療を生で間近で見ることができたということは、今後の私の治療に大きな自信を与えてくれました。

   

3日目は、このセレックシステムを開発したチューリッヒ大学での講義と実習です。

      

この方(左下写真)は、チューリヒ大学保存科のメール教授です。セレックシステムを開発したメール教授の意志を受け継ぐとともにこれからのデジタルデンタルトリートメントの可能性をになう先駆者でもあります。   

   

ここでも、講義と大学の診療室にてセレックシステムを用いたF.G.Pテクニック(歯だけでなく歯の噛み合わせや歯の動きの軌跡までもデジタル化し、歯の形に再現してゆく方法)を学びました。これは、まだ日本の先生方も知らない最新の技術であると思います。

  

 メール教授は、「 印象不要、咬合採得不要、石膏不要、技工不要 技工物の納品不要 極端の時間短縮、おまけに医療廃棄物も出ないので環境にも優しいこの治療の持つ可能性は無限大であろう。セレック治療は近い将来、保存修復治療の主流になり、圧倒的に術後の経過が良いことからも、これからは様々なバリエーションに合わせてシステム運用できるように技術や設備の進化を続けてゆかなければならない。」とお話しされておりました。

実際にメール教授は、歯の形をセレックによるCAD(デジタル撮影・設計)によって、人間の顎の動きをモーションキャプチャーによってすべてをデジタルで表現し、より正確に確実に歯科治療に活かしてゆくことを研究中とのことです。
この話には、私も鳥肌が立ちました。日本では、なかなか聞けない話です。

   

最後に、わたしは今回スイスでの研修、人々との出会いを通じて、実際に肌で感じることによって、ワールドスタンダードな歯科医療は進化しており、その流れに遅れないように勉強し続ける大切さをあらためて実感しました。

そして、この世界的に評価されている最新の歯科医療、セレックシステムによる歯のセラミック修復をこれからもみなさまのお口の健康のためにも提供して参りたいと思います。

最後に、今回のスイス海外研修に賛同・協力して頂きました理事長、スタッフ、モリタの担当の方、そして家族と両親に心から感謝いたします 。