2024年の私たちの目標!


私たちごとではございますが、今年の当歯科医院全体目標と私個人の目標を熱く「青年の主張」チックに述べさせて頂きます!

【医院としての目標】
当歯科医院の歯科衛生士が「歯周組織を治せる衛生士」のなるために今まで各自がバラバラな基準で行っていた歯のメンテナンスを「カリスマ衛生士奥山さん」の指導のもと「治せる衛生士」としてのシステム、環境、文化を作る。

 そのためには、まず、1丁目1番地として奥山衛生士の指導のもと、規格的な口腔内写真、10枚法写真を正確にかつルーティンにできる技術とシステムをスタッフ全員で習得する。

そして、その規格的な資料分析に基づいて毎回の歯のメンテナンス時のOHI(口腔衛生指導)の時には、持参してもらった「ハオブラシ」によるTBI(歯ブラシ指導)で患者さんに歯周病予防、セルフケアを「自分ごと」にしてもらい効率の良い歯ブラシ方法を習得してもらう。

【院長:羽尾博嗣としての目標】
・海外歯科医療ボランティアのための世界のどこにでもできるような歯の染め出しOHIのパッケージを作る。そして、世界にハオブラシ10,000本を染め出しOHIしながら配るチャレンジの「スタート年」とする!

そこの衛生士さん、
このような目標を持つ私たちと一緒に働いてみませんか?

羽尾歯科医院 春日山では、「治せる衛生士」になりたい衛生士さんを随時募集しております。

ご希望の方は、羽尾歯科医院 春日山(025-527-4618)までご連絡下さい。

また、私たちが院内研修でお世話になっております奥山先生主宰の学会「第6回 奥山会」が1月27日(土)9:30より都内で開催されます。

この学会での発表は、衛生士の症例発表だけではなく歯科衛生士さんの人生ドラマをも感じることのできるヒューマンドキュメンタリー学会でございます。

「第6回 奥山会」でネット検索しますと申し込みサイトが出てきます。
会場参加はほぼ満席ですが、WEB参加は大丈夫です。

ぜひ、この機会にあなたも「治せる衛生士」になるターニングポイントを肌で感じてみませんか!

皆さんは、今年の目標、どのようなものを立てましたか?
目標を立てると、人生が前向きになります!

では、今年も予防歯科:羽尾歯科医院 春日山をよろしくお願いいたします。

抗がん剤の晩期副作用

2年前のちょうど今頃に、私は中咽頭癌でコロナ禍の中2ヶ月間入院闘病しておりました。


生検後、がんだと言うことが分かり、放射線と抗がん剤治療を行いました。

入院中の抗がん剤、放射線治療による副作用、そしてその対策は2年前の夏の「はおっこブログ」をご覧頂ければ幸いです。

特に口の中に出てくる放射線・抗がん剤治療直後の副作用→口内炎、口の中の痛み、のどの痛み、嚥下痛、カンジダ症、知覚過敏等は、がんを患った歯科医師として気合いを入れて予防対策しておりますので、ぜひ、2年前の夏のはおっこブログを見て頂き、もし周りにがん治療でお口の中で困っている方がいたらお伝え下さい。


ただ、抗がん剤と放射線治療のその後の副作用に関しましても意外と長く、じわりじわりと実生活にも影響を与えてきます。

意外にも、闘病中の抗がん剤副作用対策はあるものの、その後に遅れて出てくる晩期副作用対策については人それぞれ個人差があるせいなのか、なかなかその対策情報が有りません。

私も、がん闘病から2年経った今も徐々に良くはなっているもの唾液の出が50%、味覚の戻りが50%と晩期副作用に悩まされております。


唾液の減少は、放射線治療による唾液の出どころの唾液腺が萎縮してしまったからだと思われます。

味覚がなかなか戻ってこないのは、これも舌の上にある味覚センサーの味蕾が放射線、抗がん剤の副作用で減ってしまったことと、唾液が出なくなったことにより食べ物の味が広がりにくくなっているからかもしれません。

特に、甘さを感じにくくなりました。不思議と出汁や蜂蜜の甘みは大丈夫なのですが、白い砂糖(スクロース)の甘さが感じにくいのです。
ですので、マックのテリヤキバーガーがただしょっぱいだけの味になってしまいます。

この、過去の記憶の味とがん治療後の味にずれがあることが、結構、脳と満足感のストレスになってしまいます。

対策の1つとしては、以前の味とずれが大きい食べ物は、匂いを嗅いでから食べて、匂いと一緒に味を「上書き」することをお勧めします。「これは、こういう新しい味なのだ!」と改めて脳に再インプットするわけです。


また、アイスクリームも乳製品系のアイスは甘みを感じにくいのですが、ガリガリ君などの氷系のアイスは比較的味が以前と同じように感じることができます。

息子には、甘いものが感じにくくなったのは「ミュータンス菌(むし歯菌)の呪いだ。」と言われております(笑)


前向きに考えれば、白い砂糖の甘みが感じづらければ、糖尿病になるリスクは少し下がるかしら(うちは糖尿病家系なもので💦)とプラスに考えるようにしております。

抗がん剤の副作用やドライマウスに夜唾液の減少で、甘み等が感じづらい方は、天然の甘み、ハチミツ、黒糖、てんさい糖、出汁の甘みなどで補って頂けると良いかと思います。

私は、白い砂糖の甘みは感じづらくなりましたが、上記にあるような天然の甘み、出汁の味は比較的以前の味わいのままなので、Amazonで少しお高い出汁パックなどを使って天然の甘みを味わっております。

また、食事では、汁物、麺類、あんかけ系などは、口の中が乾燥気味でも味を感じやすいのでお勧めです。

飲み物では、カフェインレスの方が、唾液の出を妨げないのでコーヒーもお茶もカフェインレスのものを選んでみて下さい。

私のように、2~3年後に出てくるがん治療の晩期副作用に困っている人のために、私の対処療法がお役に立てればと思いブログに書かせて頂きました。

参考になりましたら幸いです。

そして何よりも、歯が痛くなってからではなく、痛くならないように歯医者さんにメンテナンスで通うことが自分の「健康」と「健口」を守る上でとても大切なことです。

息子とフィリピンで歯ブラシ教室!

先日、セブ国際ボランティアを行っているNPO法人DAREDEMO HEROさんのご協力のもとで大学1年になった息子と共に歯磨き指導を行って来ました。

なるべく分かりやすい紙芝居風のスライドで、「なぜ歯磨きが大切なのか」をレクチャーして、その後、オリジナルの歯磨きダンスを披露しました。

現地の子供達にとって、歯磨きは決して楽しいことではありませんが、大好きなダンスと組み合わせることで、楽しく継続することができます。

予防に勝る治療なし!

世界に「歯ブラシ1本で救える命がある」ということを伝え、歯磨きを続けることで、虫歯のない歯を健康な体を手に入れてもらいたいと思います。

のぶ(息子)よ、父を支えてくれてありがとうございました!

↑現地のスラム街で一生懸命歯ブラシ指導をする我が息子。

ハオ5(ファイブ)はじめました!

苦節10年かけ、羽尾歯科医院 春日山の院長:羽尾 博嗣が考案した5つのステップの究極の歯みがき方法「ハオ5(ファイブ)」がこのたび完成いたしました。

今までと同じ3分間の歯磨きで約20倍の歯垢(プラーク)を除去できます!
詳細を知りたい方は、具体的なやり方のプリントを無料で差し上げますのでスタッフまでお問い合わせください。

ちなみに、「冷やし中華」は、はじめませんのであしからず。

歯ブラシとフロス・歯間ブラシはどちらを先にした方がいいの?

今日は、歯磨きの時のグッズの使用順番についてお話ししたいと思います。

当院では、毎日の歯磨きの際に歯ブラシでのブラッシングだけでなく「デンタルフロス(糸ようじ)」や歯ぐきが下がった奥歯などには、「歯間ブラシ」を毎日の歯磨きの習慣に取り入れてもらえるよう患者さんへ歯磨き指導を行っています。

そんなとき、患者様からどっちからやった方がいいの?
と聞かれることがあります。

答えは・・・「フロス・歯間ブラシが先」の方がおすすめです。

なぜかとういうと、

①フロス・歯間ブラシ→②歯ブラシ

の方が歯垢の除去率が良くなるからです。

米国歯周病学会誌
「フロスは歯磨きの前に行うことが最も効果的に歯垢を除去する理想的な順序である」という研究結果が報告されています。

また、歯と歯の間に詰まった汚れをフロスや歯間ブラシで取り除いてから磨くことで、歯ブラシにつけた歯磨き粉の有効成分(殺菌成分やフッ素など)を歯間部にも行き渡らせることができます。

そして、ついフロスを忘れてしまったり明日でいいか…となってしまう方も、先にフロスから始めれば、忘れてしまうリスクも減ると思います。

歯ブラシのみでの歯磨きでは歯垢除去率は60%です。

しかし、フロスや歯間ブラシを併用すれば、80%まで汚れを落とすことができます。

また、虫歯の好発部分は歯と歯の間です。

もう少し詳しく説明すると、歯と歯が接するコンタクトポイントの1mm下が虫歯の発生しやすいプラークがたまりやすい場所です。

そこにアプローチできるのはフロスです!

フロスを使用することで虫歯の予防効果が高まります。

また、虫歯の早期発見につながります。

歯と歯の間の虫歯を自分の目で発見するのは難しいです。初期の段階だと症状もありません。

しかし、フロスを使用していると、フロスが引っかかる、切れてしまうことがあります。

その場合、その歯と歯の間に、虫歯ができている可能性や、詰め物が合っていない可能性があります。

もし、フロスが引っかかるところがあれば、早めに歯科医院でチェックされることをお勧めします。

現在、日本でのフロス使用率は2割だそうです。

しかし、当院の患者さんの半数以上の方は歯磨きの際にフロスや歯間ブラシを使用されています。

フロスや歯間ブラシの使用は、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果的です。

なるべく多くの方に、歯磨きの習慣アイテムの一つに取り入れてもらえるよう今後も取り組んでいきたいと思います。

フロスや歯間ブラシにも種類やサイズ、使い方のコツなどもあります。

分からないことや聞きたいことがあればいつでもお気軽にご相談ください。