無事に退院しました(それも口内炎👅なしで)

先週末に、最終3クール目の抗がん剤治療後の血液検査の結果が出また。

ひとまずは、結果が良好でしたので無事に退院し、今は、お家で自宅療法しております。

副作用による味覚異常と口渇で体重が10キロ近く減り、主治医から自宅療養中も白血球数の低下による感染症とコロナウィルスには気をつけて下さいと言われています。

特に冬場は、コロナウィルスの第6波のリバウンドにも気をつけたいと思います。

10月中は、代診の先生が来てくれてるので自宅療養に専念したいともいます。

その後は、仕事のペースを押さえながら仕事に復帰したいと思いますが、ウィルス感染の増大しやすい冬場を越して春までは、極力人混みを避けて、感染症には極力注意をして過ごしたいと思います。

そして、この入院中、とうとう「口内炎」は口の中に出現しませんでした。

歯医者さんとしての「プライド」を保てました!

私の体験エビデンスですので、今後、がん治療などでお口のトラブルが生じる可能性がある場合、私のブログで紹介いたしました対策法で口内炎対策をして頂ければと思います。

そして陰の立役者、音波歯ブラシの 「フィリップス ソニッケア―」「パナソニックの口腔洗浄器 ジェット ウォッシャー(みなさん、ちなみに歯間ブラシや このジェット ウォッシャー は、ハブラシの前にやることを知っていました?) 」の紹介もまだでしたので、次の機会にブログで紹介したいと思います。

この2種類のお口の歯ブラシ清掃道具を使うと、とても楽に効率よくお口の中をキレイにすることができます。


今回、無事に早く退院できたのも、口内炎を出さず、口の健康を最優先で守りそれが全身の健康につながったのではないかと思います。

口は、病の入り口でもありますが、命の入り口でもあるということです。

また「医食同源」の大切さを身をもって感じた次第でございます。

入院中は、皆さんから心のこもった励ましのメッセージを頂き、このことも私を支えてくれたパワーとなりました。

この場を借りまして心より深く感謝申し上げます🌟

やっぱ👅「タングメイト」👅

みなさんお元気ですか?

安心してください、今のところ「口内炎」は出ていませんよ!

出ていませんよ!

ただ、放射線治療による口腔内乾燥と味覚障害が日に日に強くなり、食欲がわきません。

また、口が渇くと唾液によるお口の自浄作用が弱くなるので舌に例のラスボス、「舌苔」が付きやすい状況です。

この舌苔が多いとお口の中の細菌も増えやすく、口内炎もできやすくなります。

また、このラスボスの正体は「カビ」です。
ラスボス=カビや真菌

高齢者でむせが多い人が気管から肺にこの舌苔のカビが入ってしまうと、カビが肺で繁殖して「誤嚥性肺炎」で命を落とすことさえあります。

カビは、お風呂だけではなく、生きている人間にも住み着きます。

そういえば、以前に内科医であった祖父が、寝たきりになった患者さんの舌を見て、その舌にびっしりと白く舌苔が付いていることに気づきました。

家族の方に「この白い舌の状態が続いた上に、本人が口から食べられなくなったら、お迎えの時期が近くなるかもしれない」と言っていたことを思い出しました。

私は、以前紹介した舌ブラシ「舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM 」を使って、毎朝舌苔を除去すべく舌を磨いておりました。

が、「舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM 」は、柄も長くブラシ面積も大きいので効率よく舌の上の汚れが取れるのですが、そのあとのブラシについた汚れを除去するのが意外にも難しく、汚れが付いたままの舌ブラシで舌を磨くという「カオス」な感じになってしましました💦

そこで、新たなひみつ道具のご紹介です!

ジャジャーン!


「タングメイト~」

と言うことで、このカオスを避けるためには、この小さめの舌ブラシ「タングメイト(亀水化学工業)660円」がオススメです。

この舌ブラシは、ドラッグストアでは、なかなか置いてありませんので、かかりつけの歯科医院さんか、羽尾歯科医院 春日山の受付でお買い求めください。

なぜ、この舌ブラシが良いのか、
ブラシ部分がたわしタイプで、絨毯状の舌の上の入り込んだ汚れや舌苔を掻き出してくれます。

さらに特筆すべきは、その後のたわし部分に付いた汚れを流水下で直接ゆびで揉み出し、簡単に除去できることがスバラシイのです。

もしよろしければ、こちらのタイプの舌ブラシも使ってみてください。

「ドラえもん、最後にさ~、どうしても会いに行きたい人がいるから、どこでもドア出してよ~」

「あっ、どらさん、やっぱ、後でいいっす」

お後がよろしいようで。

口内炎とドライマウス対策!

口内炎は、予防対策が今のところ効いていて、おかげさまで出ておりません。

が、

伏兵の強敵が現れました、

「嚥下痛」「口の中の乾燥(ドライマウス)」です!

この症状は主に「放射線治療」の副作用のとなります。

嚥下痛・・・のどが放射線治療の副作用で全体的に炎症を起こし固形の食べ物や、唾液を飲み込むときにのどに痛みを感じます。

風邪をひいた時の痛みと同じです。そんなときにも下記の対策法を参考にしてみてください。

お口の中の乾燥・・・コレも放射線治療の副作用により唾液の分泌がかなり減り、口の中全体が常に乾燥して、お口全体に炎症、不快感、食欲不振が出てきます。

ちなみに、このお口の中の乾燥という症状は、一般的には「ドライマウス」とも言いまして、30代以降の女性にも起こりやすい症状(女性ホルモンの関係で女性に多い)です。

ドライマウスの症状がある方にも以下の対策方法を参考にして頂ければと思います。

副作用は、放射線治療が効いていると言うことの現れなので、良いことかもしれませんが辛い副作用はなんとか抑えたい。

と言うことで、このまま症状が進んで行くと、口内炎の痛みではなくこの嚥下痛で食欲が低下し、次いで免疫力が低下し、治療が思い通りに行かなくなる可能性が高くなります。

また、お口の乾燥は、この嚥下痛の症状を悪化させるマイナススパイラルへ陥る原因のひとつとなります。

経験的に、口内炎も、のどの痛みも一度なってしまうと、毎回食べ物が通り刺激になる場所なだけにとても治りづらい持続的な炎症症状となります。

そのリスクをどのように回避するか、耳鼻科&口腔外科の先生と相談しました。

◆お口の中の乾燥(ドライマウス)に対しての対策

対策その1
お口の保湿剤を使用する。

人工唾液(商品名:サリベート:処方してもらえます)を使用することにより、口腔乾燥(ドライマウス)による不快感、食べづらさ、飲み込みづらさを減らす

が、処方可能な「サリベート」が、激マズッ、いえ、失礼しました、私のお口には合わなかったので、私好みのドラッグストアまたは、Amazonで購入できる2つのドライマウス用湿潤スプレー2種をオススメします。

リフレケアミスト:ライム風味
Amazonで購入できます。ライム風味がスッキリとして良い感じです。
ペプチサル(うがい薬タイプ)

ペプチサルは、ミント風味ですっきりします。

ペプチサルのペプチは、配合されている「ペプチド」のことで抗菌作用があります。

ラクトフェリン&キシリトールも入っていてこの成分も抗菌作用があります。

残念なのは、「お高い(1,800円)」ということです。

私は、うがい薬的に使うとあっという間になくなるので、100均でスプレー容器を購入し、スプレーにしてお口の中に吹き付けてチビチビ使っております。

味や粘稠性など好み、好き嫌いは皆さんそれぞれ(柑橘系のタイプはお口の中がリフレッシュするのでオススメです)だと思いますので、自分に合うものをお選びください。

どちらにしても、お口が湿ると気持ち的にもラクになります。

粘稠性もあるので持続性もあります。(保湿剤の効果持続は約1~2時間と言われています)

対策その2
生理食塩水を自分で作ってうがいを頻繁にする。(20~30秒のブクブクうがい)

頻度は2時間毎(1日8回ぐらい)です。

看護師さんが、自宅でできるうがい用食塩水の作り方を教えてくれました。

(作り方)
準備するもの:食塩(あじ塩ではないもの)と水500mlとペットボトルのキャップ(食塩の計量用)

1.空のペットボトルに500mlの水道水を入れます。

2.ペットボトルのキャップすり切りいっぱいの食塩(約4.5g)をとり、ペットボトルの中の水とよく振って混ぜ合わせてください。

3.容器に塩がうまく入りづらいときは、小さな紙で漏斗を作り使用すると便利です。

消費期限は、1日ですので、毎日作り替えてください。
いっぱい使わない人は、半分の量で作ってみてください。

対策その3
唾液分泌促進作用のある漢方を使ってみる。

漢方薬のなかでは、麦門冬湯、白虎加人参湯、温経湯、八味地黄丸などがあげられます。

これらの漢方は、ドラッグストアで購入できます。

◆嚥下痛に対しての対策

対策その1
カロナール(通常の鎮痛剤)+医療用麻薬系鎮痛剤の併用で痛みを積極的に抑えて痛みによるストレス、食欲不振を予防する。
→医療用麻薬は、効きます。副作用に便秘がありますので、そのお薬も一緒に飲みます。

それでも効きづらいときは、食事する直前30分前にすぐ効く顆粒タイプの医療用麻薬系鎮痛剤をレスキューとして飲むと痛み少なく食事がとれます。

対策その2
食事の前に、キシロカイン(鎮痛剤、歯医者さんでよく使う麻酔の中身)入りのうがい薬を使い、さらに食事中の痛みを抑える。
→医療用麻薬系鎮痛剤に比べると、直にすぐ効きますが、効果は20分ほど、お口の中がしびれた感覚になるので食事は食べづらいかもしれません。

対策その3
上の2つは、お医者さんの「処方箋」が必要ですが、市販で購入できる中でのどの痛みにピンポイントで効かせやすく私的にオススメなのは、「チョコラBB口内炎リペアショット」です。

ドラッグストア、Amazonで購入できます。

オススメ理由は、アズノールのうがい薬とは違い、スプレータイプなのでピンポイントでのどの炎症部位に当てることができ、薬効成分がしばらく留まってくれるところです。

皆さんも、風邪気味でのどが痛いときに使ってみてください。

そうそう、唾液を出すためのそしてついでに美しくなるためのとっておきの

◆ベロ回し体操
コレは、私が訪問歯科先のお年寄りにお勧めしていた舌のリハビリです。

続けると唾液も出やすくなります。

唇の裏を舌の先端で左に右にぐるぐるなめるように回し動かしてみてください。
(右(左)回り20回ベロを回すのを1日3セット)

唾液を出すリハビリになるだけではなく2週間も続けますと、ファイスアップ効果、二重顎の改善になりアンチエイジング効果にもなります。

お風呂に入りながら、信号待ちの時間などのすきま時間にやってみてください。

美しい方はより美しく、そうでない方は、それなりに。

お後がよろしいようで。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」の中間報告!

シスプラチンによる抗がん剤治療が始まって約2週間。

副作用で、一番つらいのは、胃のムカムカ感です。

二日酔いの感じから車酔い程度に治まりましたが、24時間この感じが続きますので食欲がわきません。

ところで、今現在のお口の中の変化と対策をお伝えいたします。

通常の歯みがきとうがいには、以前紹介した最強コンビ「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」 を毎日使っております。

抗がん剤開始後、1週間目ぐらいは口内炎もできず順調、順調!

だったのですが、やはり「医食同源」。

食欲がわかず食べる量が減りますと入院中は「免疫力」が真っ先に落ちてきます。

すると口の中はバイ菌だらけな(実はお尻よりも面積あたりのバイ菌の数が多い!)ので一番最初にダメージ(口内炎)が出てきます。

私の場合は、さらに放射線治療による唾液量の減少によりバイ菌をやっつけてくれる唾液の殺菌力も低下してしまいました。

食欲が減ることによる「免疫力の低下」+唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」
によってとうとう10日目に舌の先端に小さい白い「口内炎」のができはじめました。

そこで、歯科医師としての私の対策。

食欲アップのために・・・食欲が減った原因は、味覚異常でした。薄味の病院食の味と匂いで病院食が全く食べられなくなってしました。

味覚障害を分析してみると、分かるのは、濃い味付け、酸味、甘みです。

薄い味付け、その匂いはすぐに「吐き気」につながってしまいます。

食べてみても食感、味は「紙粘土」のような、ボサボサで無味な味がします。(って、紙粘土食べたことあるんかい!)

病院食を見ること自体がストレスになってしましました。

まずは、「食」のストレスを減らそうと、栄養士の先生と相談して病院食を朝だけにして、昼と夜は売店からパンやお弁当を買ってきて食べられるもので「カロリーを稼ぐ」こととしました。

売店で、本町リスドールのパン発見!ラッキー!

コレは、「肉じゃがコロッケパン」

オススメは、小さいフランスパンで作った調理パン🍞です。

ありがたい!です。

「食」がストレスになってしまうと、体の免疫力は一気に下がってしまうのだと改めて感じました。

唾液量の減少による「お口の中のバイ菌の増殖」 への対策は、2通り考えました。

1つ目は、口内炎の炎症を抑えるための「アズノールでのうがい」

「抑(おさ)え」のスタイルです。

2つ目は増殖したばい菌を、無差別に徹底的に倒す「イソジンでのうがい

こちらの方は、いわゆる「攻め」のスタイルです。

ちなみにイソジンは、日本では最強部類のうがい薬です。
下記のような特徴があります。

・各種の細菌、真菌、ウィルスにまで広範囲の微生物に対して迅速な殺菌・消毒効果を発揮します。

ちなみに、お口の中での真菌は舌苔の中いるラスボスです。また、ウィルスにまで効いてくれるうがい薬はなかなかありません。

・細菌が自分たちを守るためのバリア、バイオフィルムに浸透しその中にいる細菌をやつっけてくれます。

このうがい薬は、言ってみれば、呪文界の「バルス」的な存在です。

ただし!

使い方には、ご注意を!
必ず、水での「空うがい」をしてください。
殺菌能力が強いがゆえに、水での空うがいをしないと、細菌達はガンガン殺菌されはしますが、その強さゆえに残ったイソジンがお口の粘膜の治りに悪影響を与えてしまします。

空うがいをすれば、残留するイソジンの量を少なくコントロールできますので、粘膜の治りが通常に戻ります。

で、今回は、直感的に「攻め」でいこうと思いました。

ということで、イソジン+空うがいを1日10回ほど行った結果、口内炎の芽は、見事消えました!

めでたしめでたし。(イソジンにアレルギーのある方は、他の方法をお試しください)

お後がよろしいようで。

「抗がん剤の副作用の口内炎には、どの歯磨き粉とうがい薬が効くのか選手権」エントリー選手のご紹介~その3~

ところで、今回入院するにあたり、私が口内炎対策にチョイスしたその最強のコンビは、以前のブログでご紹介した、「システマSPTジェル+システマSPTメディカルガーグル」のクラッシュギャルズ・コンビで入院時から朝ご飯前と食後20分以内に歯を磨き(1日4回)、寝る前はうがいをしています。

なぜ20分以内に歯を磨くのかは、食後最低20分間の間が最もお口の中でエサを得たバイ菌たちが悪さをする時間帯なのでその間にバイ菌をたたいてしまおうという理由です。

そして、主治医の先生から「アズノールうがい薬」も処方して頂きました。

コチラは、原因の口の中のバイ菌をやっつけるという目的ではなく、口内炎の炎症を抑える、口内炎を出にくくする効果を期待し、食事と食事の間にのどまで1日に4,5回ガラガラうがいをする、そのような使い方を今現在してみております。

とにかく抗がん剤を使用中の免疫力が劇的に落ちるときに「口内炎」を一つも出さないのが私の目標です。(意外とハードル高いか!!!)

もし、これでも、口内炎ができてしまった場合は、どうしよう!!

安心してください。
万が一、ちゃんとそのためのレスキュー歯磨き粉、うがい薬そして「裏技」も実は準備いたしました。

◆レスキュー歯磨き粉ハボン(HaBon PG STOP)について

最近、新発売されました歯磨きジェル、ハボン(Habon PG STOP)のPGとは、お口の中にいるP.g.菌のこと。

P.g.菌 とは、以前のブログでお話ししたように「ポルフィロモナス・ジンジバリス菌」 という口の中のバイ菌は、口の中に存在する500種類ほどの細菌の中のピラミッド社会の中で頂点に君臨するバイ菌(組長的存在)です。

このワルの一番上に的を絞って殺菌できるということは、やくざ社会で例えるならば「組長をやっつけたので、組は崩壊」というお口の中の悪玉バイ菌社会全体にも大きなダメージ効果を与えることができます。

この「ハボン」は、IPMP配合 システマSPTメディカルガーグル よりもさらにターゲットを絞ってP.g.菌を仕留めるという意味で「 Habon PG STOP 」と命名されたのでしょう。

言い換えてみれば、組長を確実に仕留めるために雇われた「スナイパー」な歯磨き粉です。

P.g.菌を仕留めるスナイパー「ウコン」

ハボンは、P.g.菌に効果のあるとされているクルクミンという成分を歯磨剤に配合したものです。
クルクミンとは、カレーにたくさん入ってるターメリック(ウコン)のことです。

ウコンが健康に良いのは、皆さんなんとなく知っていると思います。

抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用などの効果があり、以前から歯科業界の中ではP.g.菌の増殖抑制効果もあることが今までの研究で知られていました。

しかし、クルクミンは、溶剤に溶けにくいことから今まで商品化されることが難しかったようです。
ですがとうとう、今回新しい技術の開発により商品化に成功したとのことです。

もちろん、この歯磨剤を使用すれば簡単に歯周病が治るというわけではありません。

しかし、この歯磨剤を使用したところ、細菌検査(コロナ検査で有名になった歯周病菌を特定するのPCR検査のことです)でP.g.菌が劇的に減少したなどの報告もあり、今後、注目の歯磨剤になりそうです。

この歯磨剤(Habon PG STOP)は、歯科医院専売の歯磨剤で、発売開始直後は2日で半年分の在庫が売り切れたとのこです。

私が使用してみた感想としては、ほんのりジンジャーの風味がしますが、ほぼ無味無臭で舌感はまろやかなタイプでした。

追記:クルクミンがカレーに多く含まれているからと言って、カレーをたくさん食べたら歯周病にならないというわけではありません。あしかず💦

◆レスキューうがい薬は2種類 

システマSPTメディカルガーグル」 のうがい薬の効果がイマイチだったときには、以下の2種類のうがい薬を使用しようかと準備しました。

以下の2種類は、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤」で、強力です。

 このタイプの洗口剤は、歯面やプラーク(歯垢)表面への結合は弱いのですが、プラーク(歯垢)の中まで薬剤が浸透することによって殺菌性を示す薬剤が主成分となっているものです。

○イソジン(ポピドンヨード)
この薬剤は口腔細菌全般に対して強い殺菌作用を示します。

医療界では、特にこの強い殺菌作用が重宝されています。(皮膚や術野の殺菌など)
色や匂いに抵抗なければ良い薬剤だと思います。
それと、イソジンの茶色が歯に着色しやすいので、よく使う方は、まめに歯のクリーニングで着色をとるようにしてください。

使い方の注意として、イソジンでうがいした後、普通の水で「カラうがい」を必ずするようにしてください。

イソジンはお口の粘膜にはその殺菌作用が強すぎますので、そのまま口の中に残ると、お口の粘膜にも強く作用してしまって、口内炎の治りが逆に遅れたり、再発してしまうこともあります。(天下のNHK「ためしてガッテン」でそのように言っていたので間違えないと思います)

リステリン
テレビCMで有名なジョンソン・エンド・ジョンソン社のリステリンには、主成分にエッセンシャルオイルが配合されています。

このエッセンシャルオイルは、植物に含まれる有機化合物で、フェノールを主成分とする複数の天然由来成分を含みます。
殺菌作用の他に抗炎症作用もあります。

洗口剤は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。
また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

リステリンのアルコールタイプは、お口への刺激が強く唾液の出が悪くなることがありますので、ノンアルコールタイプのものをオススメいたします。

〇うがい薬の使い分けについて

洗口剤(うがい薬)は、プラーク(歯垢)の付着抑制や細菌の増殖抑制効果が期待できるため、虫歯になりやすい人や歯周病の方あるいは歯周病予防を考えておられる方などにはお勧めいたします。

また口臭抑制効果もありますので、口臭が気になる方にも良いでしょう。

使い方は、各薬剤の説明書等に詳しく書いてありますので、それを参考にしていただければよろしいかと思います。

ただ、大まかに言って、各グループの洗口剤の薬効を考えると以下のような使い方が、より効果的ではないかと考えます。
 
まず、「歯面やプラークの表面に付着して作用する洗口剤」のグループのものは、できれば丁寧に歯磨きした後に、あまり時間を開けずに使われるのが良いでしょう。

夜または食後に、歯磨きをしてしっかりとプラーク(歯垢)を除去した後に仕上げとして使われるとより効果的と思われます。

一方、「プラーク深部へ浸透して作用する薬剤のグループ」の洗口剤、例えばイソジン、リステリンなどは、プラーク(歯垢)内に浸透して作用することから、プラーク(歯垢)の形成が始まってから用いる方がより効果的であると思われます。
 


すなわち、この薬剤は歯磨き直後よりはむしろ歯磨きをして2〜3時間経ってから用いる方が良いようです。

ですので、歯みがき直後のうがいではなく、仕事上、生活上、昼間歯磨きがなかなかできにくい方、夜歯磨きをして就寝までに時間がある方は就寝前にリステリン、イソジンこのような洗口剤を使用されると良いかもしれません。

ご参考にしてみて下さい😊