ここ最近の医療ドラマを見るにつけての感想をひとつ

ここ最近の医療ドラマ、医療マンガを見ていると単に病気を診るだけではなく、生活背景などもふまえ、患者さんを総合的かつ継続的に診て、必要なときには必要な専門医を紹介するというコンセプトが見え隠れしているように感じます。
人口の高齢化が進み、体のあちらこちらに不調をきたして複数の医療機関を受診する患者さんは増えており、それらの患者さんの全体像を把握し、医療・介護問題全般についてアドバイスできる医師・歯科医師となると、まだその数は少ないのが現実です。
身体を細分化して診るタイプの専門医(スペシャリスト)と、患者さんを全人的に診る総合医(ジェネラリスト)、両方のタイプの医師が必要ではないかと思います。「医師・歯科医師分業の仕組み作り」が待たれるところです。



現代医療は、「神の手で命を救う名医が求められる時代」から「かかりつけ医こそが国民の生活を守る医療の中心」という基軸にシフトしてきているのではないかと感じております。
「まず、主訴から」も大切ですが、「今何か困っていることはありませんか?」と聴くことから始める医療も今必要とされておるのではないでしょうか。

ところで先日、フィリピン歯科医療ボランティアのハロアル報告会(長野県:御代田市)にスタッフとともに参加してきました。歯科医師でプロのミュージシャンの今西先生のライブあり、私の落語の寄席のような発表あり、とても楽しい報告会となりました。
来年一緒に参加予定の大橋 一摩君(北城高校2年生)と一緒に参加できたことを誇りに思います。