みなさんのおかげで今年のボランティア活動も無事に終了いたしました。m(__)m

 

この度、2月7日~10日の4日間、フィリピン共和国マニラ市近郊スラムにおいて「2015年度 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア」が無事終了いたしましたことをご報告させていただきます。
これも皆様の日頃からの温かいご支援とご協力のお陰です。心より御礼申しあげます。

今年は全国から93名の参加者を賜り、物資配布総数 1,100人、患者総数 946人 となりました。

   

今回、私たちが訪れた地域は以前「スモーキー・マウンテン」と呼ばれる「ゴミの埋立地」があったエリアです。
ここは東洋最大級の貧困地区と言われ、マニラ市内から毎日数千トンのゴミが運ばれていました。ゴミの焼却システムのないフィリピンでは一応の分別はするものの、そのほとんどは一緒に捨てられてしまいます。
そしてゴミの中からお金に換金できるものを拾い、生活をしている人たちを「スカベンジャー」と呼び、このエリアはフィリピン国内でも最も貧しい地区となっております。

鼻を刺すような異臭、目を覆うような貧困の現状、私たち日本人には到底理解することができない悲惨な現状がありました。

今日食べることにも困窮し、貧困のため教育も医療も受けることができない子供たちのお口の中はボロボロです。
生えたばかりの大人の歯は黒く大きな虫歯となり、長年放置されていた感染部位は、真っ赤に晴れ上がっています。
しかし、この地区ではたった1本の歯ブラシがお米1.5キロよりも高価な為、ほとんどの住民たちが歯を磨くことができません。そして、痛みを発症すればこめかみをさすりながらただ、神様に痛みが引くようにと、祈るだけです。
そんな彼らのもとに今回も皆さんがご協力してくださった沢山の歯ブラシ、タオル、石鹸が届きました。

物資を受け取った時の子供たちの顔は本当に嬉しそうです。

そして私たちもまた皆さんのお陰で沢山の感動を頂きました。皆さんがご協力してくださった歯ブラシは正に彼らの命と笑顔を救い、日本とフィリピンの平和と愛の架け橋となったのです。
本当にありがとうございました。

私達、一人、一人の力は小さくても、全てを変えることは出来なくても、みんなが一つなれれば、きっと「何か」は変わるはずです。どうか今後とも末永いご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

ハローアルソン・フィリピン医療を支える会

新潟支部 支部長 羽尾 博嗣