ハロアル医療ボランティア活動まで、残すところ、あと1週間に迫りました!

今年のハロアルTシャツが完成しました。!
フィリピン現地での医療活動では、参加する136名全員がこの同じTシャツを着て、心をひとつにします。

あえてカラフルな色を選ぶのは、フィリピンの人は色でげんをかついだり楽しんだりするので、あえて普段の白衣のように白一色ではなくカラフルな色を選びます。


(今回のハロアルTシャツのおもて)

そして、ハロアルTシャツに書かれているイラストにも実は深い意味があります。

診療中に、不安や怖さでいっぱいのフィリピンの患者さんの目線が行く先は、いつもドクターの胸あたりです。
その部分に、楽しそうなイラストを描くことによって、少しでも患者さんの気持ちを和らげてあげたいと言う意図があります。


(今回のハロアルTシャツのうら)

ハロアルTシャツのこのユニークなイラストは、毎年変わります。


羽尾歯科医院 春日山での5回の院内研修も無事終了し、いよいよ、2/6に出発いたします。


新潟支部からは、高校生9名、中学生1名含む、総勢12名で、ハローアルソン フィリピン医療ボランティア活動に参加してまいります。


私もこのTシャツ欲しいニャ~

医療ボランティアに向けて、高校生研修も正念場!

みなさま、新年を迎えましていかがお過ごしのことでしょうか?

羽尾歯科医院 春日山では、この時期は恒例の
高校生による高校生のための「ハロアル院内研修」が行われております。

いよいよ来月に迫ってまいりました、「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」の現地医療活動!

その活動に向けて、新潟支部より参加する高校生8名は、一生懸命に羽尾歯科医院 春日山で研修をしてくれております。
フィリピン現地では、歯科医院などの恵まれた環境での治療ではなく、外の体育館にいすを並べての歯科診療となります。

そのために、高校生が懐中電灯で患者さんの口元を照らしてくれたり、治療時の器具出しを手伝ってくれたり。
つまり、高校生の助けがなければ、私たち歯科医師は何も治療ができないのです。
私たちの現地での治療がズムーずに行えるために、彼らは、自分たちの時間を使って研修に来てくれております。


事前に座学で、現地医療活動の内容を学びます。



現地でも、すぐにドクターの介助ができるように本番さながらの研修を行います。



ちなみに、患者さん役をかってくれたのは、2年前にこの活動に参加してくれたOGの池田さんです。
ハローアルソン フィリピン医療ボランティアの活動を通じて、先輩・後輩のつながりができることも嬉しいことです!

「できる人が、できない人のために何かをする」
彼ら高校生達のボランティアは、もう今から始まっているのです。

そして、もう一つご紹介!

みなさまからの支援物資もありがとうございます。
おかげで多くの歯ブラシ、タオルが集まりました。

フィリピンでは、歯ブラシ一本がお米1.5㎏に相当するので、一日一食の彼らは、お腹が空いていて歯ブラシよりもお米を選んでしまいます。
ですから、歯の予防まで意識も歯ブラシも行き届きません。


そして、本日嬉しいことに私の行きつけのラーメン屋さん「はな禅(ぜん)」さんのみなさんが、ハロアルの援物資を集めてくださっておりました。
少しずつ、ボランティアの輪が地域に広がっていることを実感しました。

私が、手に持っているのがその歯ブラシ!
ドラえもんの歯ブラシで、日本のアニメが好きな現地の子供たちはとても喜んで使ってくれると思います。

ちなみにこの日の限定ラーメンは「海老醤油ラーメン」でした。
はな禅さんのラーメンは、私が、スープまで飲み干してしまうぐらいおいしい、そして体に優しいラーメンです。
商業高校のすぐ近くです。
気になった方は、ぜひ!

セブ医科大学の歯学部の学生さんに実習を行ってきました!

セブ医科大学の歯学部の学生さんに実習を行ってきました!
なぜかと言いますと、ハローアルソン フィリピン医療を支える会で知り合いになった、東京自由が丘で審美歯科を中心に歯科医院を開業されている小笠原先生と「日本の歯科医師としてもっと世界に貢献、恩返しできることはないか」と考えたからです。


無事にセブ空港に着いた二人。セブ島は年中暖かい過ごしやすい気候です。


早速、セブ医科大学の歯学部5年生に、日本の歯科治療を教えるために実習の準備です。
実は、フィリピンでは、未だにアマルガム充填があり、歯根長測定もレントゲンを用いて行うなど治療方法は、日本と比べると遅れてるようです。


今回は、効率的に歯の内側の虫歯や汚れを除去できる器具(商品名:レシプロック)の実習を行ってきました。


多くの女生徒さんに囲まれていますが、実は、セブ医科大学歯学部の生徒さんの8割は、女性です!
みなさん、とてもステキな「自分の笑顔」をしっかりと持っていますね!


歯学部の一番お偉い歯学部長さんも女性のイメルダ先生です。
実習のお礼に感謝状と大学のTシャツを頂きました。


その後、二つ目の目的でもある、セブ島のスラムの子供たちへ、歯ブラシ指導と物資の支援を行ってきました。


彼らは、歯ブラシの使い方も分からないので、小笠原先生が一生懸命歯ブラシの使い方を子供たちに教えてくれました。


セブでは、歯ブラシ1本が、大人の一日の稼ぎの半日、お米2kgに相当するので、一日一食の彼らは、歯ブラシよりもお米を選びます。
ですから、いつまでたっても、歯の予防まで意識も道具も届きません!


そんな彼らは、歯医者さんにもいけないので、虫歯のバイ菌が全身に回って敗血症で死んでしまう子供もいます。


そんな、彼らの夢は「15才まで生きること」なのです。
若くして、亡くなってゆくお友達の姿を多く見ているからなのだと思います。


最後に、私の恒例の「手品ショー」もその場で開催してきました。(口から、テープを出す私!)
「手品」は、言葉が通じなくても、周りに笑顔を生み出せる素晴らしいコミュニケーションツールです!

そして、来年の2月には地元新潟の高校生9名と恒例の「ハローアルソン フィリピン医療を支える会」に参加してまいります。
フィリピンの子供たちは、歯の予防ができず、虫歯になっても歯科医院にも通えないため、虫歯の細菌が全身に回って「敗血症」で命を落とす子供もいます。

そんな、彼ら達の夢は「15才まで生きること」です。
「歯ブラシ一本で救える命がある」と言うことを高校生達と共に医療ボランティア活動を通して肌で感じてきたいと思います。

医療ボランティアに参加するために高校生達は、羽尾歯科医院 春日山で5日間の院内研修を行います。
上の写真は、研修のうちの1つ「心肺蘇生法」の研修です。

現地では、みな歯の治療が初めてですので、麻酔薬による影響や、痛みによる迷走神経反射などで具合が悪くなる人もいます。万が一のことを考えて、心肺蘇生法をみなで学びます。

もちろん、超高齢化社会を迎える日本でも必要な手技であると思います。
高校生のみんなも目的をしっかりと持って、院内研修に参加してくれています。


平成最後の師走を迎えました

来年も、みなさんの「お口の健康」と「笑顔」を羽尾歯科医院 春日山、羽尾歯科医院のスタッフと共に守ってゆきたいと思いますのでよろしくお願い致します

ボランティア活動の性質

ボランティア活動は「即効性はあるが、持続性がない。」と言われることがあります。

特に日本では、諸外国に比べて、幼少の頃や身近にボランティア活動というものと触れあう機会が少ないので、なおさらその傾向があるのかもしれません。

そんな中、我がハローアルソン フィリピン医療を支える会に今年2月に参加してくれた上越高校の家塚月菜さんは、ボランティアから帰国後も、高校の生徒さん達へのボランティア活動報告や、ポスターを壁に貼っての物資集めなど「持続」的にこのボランティア活動を支えてくれています。


↑中央が家塚さんです。(ハロアルから帰国後の上越妙高駅にて)
ボランティア活動を立派にやり遂げた感が感じられるステキな笑顔ですね!  

この家塚さんのパワーと貢献する心と行動を大人の私も見習わなければならないと思っております。

家塚さん、本当にありがとうございます。

 

通学する高校に、支援物資をお願いするポスターを作製、貼ってくれて、オリジナルの回収ボックスまで作ってくれて、このボランティア活動を「持続」させてくれています。

そして、羽尾歯科医院 春日山に予防で通って頂いて下さる患者さんの中にも、歯ブラシや石けんなどの支援物資をもってきて頂き心から感謝しております。


↑「養命酒」の箱の中に支援物資の石けんが、患者さんの「思い」とともにいっぱい詰まっておりました。ありがとうございます。

これからも、ハローアルソン フィリピン医療を支える会への皆様のご協力のどよろしくお願い致します。

※最新速報
ハローアルソン フィリピン医療を支える会の紹介動画が、You Tubeにアップされました。

音楽つきですので、ぜひ、一度ご覧下さい。すばらしい作品に仕上がっております。

Hello Alson! 2018 フィリピン医療ボランティア You Tube動画(音楽付) → https://www.youtube.com/watch?v=gEjguApch2I

2018年ハローアルソン フィリピン医療を支える会の報告会が開催されました。

今年の2月に行われましたハローアルソン フィリピン医療を支える会の活動報告会が参加して高校生達によって長野県御代田町にて開催されました。

 
新潟支部から参加してくれた高校生の家塚月菜さんも大きな声で堂々と活動報告をしてくれました。

2年前にフィリピンの大統領が変わり、劇的に変化を遂げた国内。
麻薬犯罪撲滅のため、治安が良くなった一方、ゴミを拾ってなんとか生きていた「スカベンジャー」や、一晩中街に立ち、物乞いをしていた「ストリートチルドレン」たちの姿をほとんど見る事はありませんでした。街の浄化として彼らの徹底的な排除を実施していたのです。つまりは、街の外に追いやったと言うことです。
 
しかし、私達が訪れたスラムでは、目の前には高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ景色が見える一方その恩恵にあやかる事のできない貧困層の人々の生活は何も変わっていませんでした。

 

 今回の活動で参加者から多く聞こえた言葉は現地の人たちの笑顔が感動的だったという事。
 しかし、「なぜスラムの人たちはあんなに笑っていられるのか。」とスラムの現状を目の当たりにした者は悲しい現実に胸を痛めました。私たちは恵まれた環境で生きています。何不自由なく教育を受け、毎日ご飯が食べられる、物に溢れている世界にいます。この様な国は世界にたった10%しかありません。


現地で自分の肌で感じたことを自分の言葉でしっかりと伝える高校生達の姿


今年も、300人を超える多くの方々が高校生達の報告を聞いてくださいました。

自分にできることは何か・・・。高校生たちはそれぞれ何を感じたでしょう。
発表の中にはもっと沢山の物資を集めればよかった。そうすれば少しでも多くの物資を届けられたはずと悔しさを口にする者。
毎日の生活を振り返り、自分の甘さに気づいた者。
また、もっと勉強して今度は歯科医師になってこのボランティアに参加したいと約束してくれた者もいました。
 
高校生たちは帰国後、自分たちがいかに恵まれた環境で育てられているかということに気づき、親に感謝の気持ちを伝えたことでしょう。
活動を通じて将来の事、自分は何ができるのかを考えて前に進んでほしいです。


今年は、初めて以前このハロアルのボランティア活動に参加してくれたOBの生徒さんが近況報告をしてくれました。
歯学部に入学した人、看護師になった人、医学部を志してくれている人、発展途上国で経済支援をするために経済学部を目指す人、皆さん、それぞれにこの活動を通して人生の目標、生きがいを見つけ成長し続けてくれているようです。嬉しいことです

この活動は全て支援物資や募金のご協力をして下さる皆様の善意で成り立っています。毎日のように集まる歯ブラシやタオル、石鹸をフィリピンの人達に配布できるのも、皆様の温かいご協力のお陰です。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


これからも素直な気持ちで活動に取り組み、誠心誠意頑張っていきたいと思っております。
どうか今後とも末永いご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。